CHIRP でチャンネルを編集する
CHIRP は、無線機のチャンネル(メモリー)をパソコンの表計算のような画面で編集できる無料ソフトです。1024 チャンネルを手で入れるのは大変なので、たくさん登録するなら CHIRP が便利です。
チャンネルだけを編集するなら、インストールのいらない RxJa Tools の メモリーチャンネル の画面も使えます。CSV は CHIRP と同じ形式なので、行き来できます。
RxJa は、設定の並び(メモリーマップ)が F4HWN Fusion v6.1.0 とまったく同じです。そのため、F4HWN v6.1.0 用の CHIRP ドライバーがそのまま使えます。
注意
- Quansheng 純正の設定ソフト(CPS)は使わないでください。 F4HWN 独自の設定を上書きしてしまいます。
- CHIRP に最初から入っている「Quansheng UV-K5」などのドライバーも使わないでください。並びがちがうため、まちがった場所を読み書きします。
- 必ず先に読み出して(Download)、そのデータをファイルに保存してから編集してください。
用意するもの
| もの | 入手先 |
|---|---|
| CHIRP(next 版) | chirpmyradio.com から、自分の OS 用をダウンロード |
F4HWN v6.1.0 用ドライバー f4hwn.chirp.v6.1.0.py |
F4HWN の v6.1.0 リリース の Assets から |
| データ通信できる USB-C ケーブル | — |
補足
ドライバーは RxJa のリリースには入っていません。F4HWN のリリースのものを使います。RxJa の版が上がって、もとにしている F4HWN の版が変わったときは、そのときに案内します。
ドライバーを読み込む
CHIRP を起動するたびに、この手順が必要です。
- CHIRP を開く。
- メニューの ファイル(File) に モジュールを読み込む(Load Module...) が無い場合は、ヘルプ(Help)→ 開発者モード(Developer Mode) にチェックを入れて、CHIRP を再起動する。
- ファイル → モジュールを読み込む で、
f4hwn.chirp.v6.1.0.pyを選ぶ。 - 「実験的なドライバーです」という注意(英語)が出るので、読んで OK を押す。
これで、機種の一覧に UV-K1 & UV-K5 V3 (F4HWN) が増えます。
無線機から読み出す(Download)
- 無線機の電源を先に入れる(ふつうに起動させる。DFU モードではない)。
- そのあとで USB-C ケーブルをつなぐ。
- CHIRP で 無線機(Radio)→ 無線機からダウンロード(Download From Radio...)。
- 次のように選ぶ。
- ポート:無線機のシリアルポート(Windows なら
COM3など) - メーカー(Vendor):Quansheng
- 機種(Model):UV-K1 & UV-K5 V3 (F4HWN)
- ポート:無線機のシリアルポート(Windows なら
- 注意書き(英語)が出るので OK。読み出しが終わるまで待つ。
- 読み出したら、すぐに ファイル → 名前を付けて保存 で
.imgファイルに保存する。これがバックアップになります。
ヒント
ケーブルをつないだまま電源を入れると、うまく通信できないことがあります(ドライバーの注意書きにもあります)。失敗したら、ケーブルを抜く → 電源を入れる → ケーブルをつなぐ、の順でやり直してください。
追加の項目を表示する
読み出したら、表示(View)→ 追加フィールドを表示(Show Extra Fields) にチェックを入れます。F4HWN 独自のチャンネル設定(スキャンリスト、コンパンダーなど)は、これを入れないと表示されません。
編集できるもの
チャンネル(メモリー)
| 項目 | 内容 | RxJa での扱い |
|---|---|---|
| Frequency | 受信周波数 | そのまま使う |
| Name | チャンネル名 | 半角英数字 10 文字まで。CHIRP では日本語は入りません(日本語の名前は メモリーチャンネル で) |
| Tone Mode / Tone / ToneSql / DTCS Code | CTCSS・DCS(トーンスクエルチ) | 受信側の設定(ToneSql、DTCS の受信コードなど)が効きます。送信トーンの設定は意味がありません |
| Mode | FM / NFM / AM / NAM / USB | NFM・NAM は「狭帯域」、FM・AM は「広帯域」の意味です |
| Duplex / Offset | 送信周波数のずれ | 意味はありません(送信しないため)。空欄のままでかまいません |
| Power | 送信出力 | 意味はありません |
| Skip | スキャンで飛ばす | — |
| (追加フィールド)Scanlists | どのスキャンリストに入れるか(1〜24 または ALL) | → スキャン |
| (追加フィールド)Compander | コンパンダー | 受信側(RX)の設定が効きます |
| (追加フィールド)FreqRev、PTTID、BusyCL、TXLock など | 送信関係 | 意味はありません |
設定(Settings)
左側の「Settings」には、メニューの項目の多くと、F4HWN 独自の設定が並んでいます。
- Basic Settings / Advanced Settings:メニューにある設定。RxJa で隠している送信関係の項目も並んでいますが、変更しても送信はできません。
- Programmable Keys:サイドキーの割り当て(→ キー操作)。送信関係の機能を割り当てた場合、そのキーを押すと「ピピッ」と鳴って何もしません。
- Scan Lists:スキャンリストの名前など。
- FM Broadcast Receiver:FM ラジオのメモリー(→ FMラジオ)。
- Message Line 1 / 2:起動画面に出すメッセージ(英数字)。メニューの「起動表示(POnMsg)」が
MESSAGEかALLのときに表示されます。両方とも空欄にすると、代わりに「ようこそ」と表示されます(日本語データが入っているとき)。 - Calibration:触らないでください。 校正データです。
警告
ドライバーには「校正データも書き込む」オプションがあります(既定では書き込みません)。ほかの無線機から読み出したデータを書き込むときにこれを有効にすると、その機体の校正データを上書きしてしまいます。有効にしないでください。
無線機に書き込む(Upload)
- 編集が終わったら、念のためファイルに保存しておく。
- 無線機 → 無線機にアップロード(Upload To Radio...)。
- 読み出したときと同じポート・メーカー・機種を選ぶ。
- 書き込みが終わるまで、ケーブルや電源に触らない。
- 終わると無線機が再起動します。
日本語データは消えない
CHIRP が読み書きするのは、チャンネルと設定の領域(外部フラッシュの先頭側)と、オプションを有効にしたときの校正データだけです。日本語データ(ja_res.bin、外部フラッシュの 0x122000 から)は別の場所なので、CHIRP で書き込んでも消えません。
うまくいかないとき
| 症状 | 考えられる原因と対処 |
|---|---|
機種の一覧に (F4HWN) が無い |
ドライバーを読み込んでいない。CHIRP を再起動したら読み込み直しが必要 |
Radio is in programming mode と出る |
無線機が DFU モードになっている。電源を切って、ふつうに起動し直す |
| 通信できない(タイムアウト) | ①ケーブルが充電専用 ②ポートがちがう ③ケーブルをつないでから電源を入れた ④RxJa Tools・UV Studio など、ほかのソフトがポートを使っている(ブラウザのタブを閉じる) |
| 読み出した内容がでたらめ | ちがうドライバーを選んでいる。UV-K1 & UV-K5 V3 (F4HWN) を選び直す |