メモリーチャンネルを編集する(RxJa Tools)
RxJa Tools の「メモリーチャンネル」の画面を使うと、本体のチャンネル(1〜1024)をブラウザだけで読み込み、表の上で直して、本体へ書き戻せます。ソフトのインストールはいりません。
- 本体から読み込む/本体へ書き込む:書き込むのは変わったところだけです。書く前にバックアップを自動で保存します。
- 表で直接編集:名前(日本語も可)・周波数・モード・ステップ・スキャンリスト・受信トーン。チャンネルの追加・削除・並べ替えもできます。
- CSV に書き出す/CSV を読み込む:CHIRP と同じ形式です。Excel で編集した CSV も読めます。
- 日本(関西中心)のよくある周波数:航空・船舶・特小・アマチュアなど 299 チャンネルの一覧を、日本語の名前付きで、ボタン 1 つで読み込めます。
補足
読み込み・書き込み・CSV の書き出しと読み込み・バックアップからの書き戻し、日本語の名前の書き込みと表示(RxJa v1.1.0)は、作者の UV-K1 で確かめています。CSV の中身は、CHIRP と F4HWN v6.1.0 用ドライバーで読み書きしたものと 1 バイトまで同じになることを確かめています。
CHIRP とのちがい
どちらを使ってもかまいません。CSV を通して行き来もできます。
| RxJa Tools | CHIRP | |
|---|---|---|
| インストール | いらない(Chrome / Edge / Opera) | CHIRP とドライバーの読み込みが必要 |
| 本体へ書き込む量 | 変わったところだけ | 全部 |
| 画面 | 日本語 | 英語(一部日本語) |
| 日本語の名前 | 書ける(RxJa v1.1.0 以降。→ 日本語の名前) | 書けない(英数字だけ) |
| 備考 | CSV に保存できる(本体には書かない) | なし |
| スキャンリストの名前 | 編集できる | 編集できる |
| チャンネル以外の設定(メニューの値・起動メッセージなど) | 扱わない | 編集できる |
用意するもの
- Web Serial の使えるパソコンのブラウザ(Chrome / Edge / Opera)
- データ通信できる USB-C ケーブル
- RxJa(または UV-K1 / UV-K5 V3 用の F4HWN v5 以降)が入った本体
本体はふつうに起動した状態(PTT を押さずに電源オン)でつなぎます。DFU モード(ファームの書き込み用)ではありません。
本体から読み込む
- RxJa Tools を開き、左の一覧の「メモリーチャンネル」を選ぶ。
- 「本体から読み込む」を押し、出てきた一覧から本体のポートを選ぶ。
- 読み込みが終わると、表に使っているチャンネルが並びます。
表の上の行に「299 ch / 本体(F4HWN v6.1.0) / 本体と同じ」のように、チャンネルの数と、本体とのちがいが出ます(RxJa も、ツール向けには F4HWN の版を名乗ります)。
補足
「このファーム(…)には対応していません」と出たときは、チャンネルの並びがちがうファーム(純正ファーム、古い F4HWN など)です。そのファームでは使えません。
表で編集する
| 列 | 内容 | 入れられる値 |
|---|---|---|
| ch | チャンネル番号 | 1〜1024。番号を書き換えると、そのチャンネルが移ります(行き先が使われていれば入れ替え) |
| 名前 | 本体に出る名前 | 10 バイトまで。全角なら 5 文字、半角カナ・英数字なら 10 文字(→ 日本語の名前) |
| 周波数 (MHz) | 受信する周波数 | 18〜1300 MHz(10 Hz 単位)。例:118.1、145.5 |
| モード | 変調と帯域幅 | FM / NFM / AM / NAM / USB(N の付くものが狭帯域) |
| ステップ | UP / DOWN で動く幅 | 0.01〜500 kHz |
| スキャンリスト | どのリストに入れるか | なし / 1〜24 / 全リスト(→ スキャン) |
| 受信トーン | トーンスケルチ | なし / CTCSS / DCS / DCS(反転) |
| 備考 | パソコンの上だけのメモ | 自由 |
操作
- 直す:セルをクリック(またはセルを選んで
Enter)すると入力欄になります。Enterで確定して下の行へ、Tabで右のセルへ、Escで取り消し。矢印キーでセルを移れます。名前の入力中は、右端に使ったバイト数(例7/10)が出ます。超えたときや使えない文字があるときは赤になります。 - 追加:「追加」で次の空きチャンネルに 1 つ足します(145.000 MHz で入るので、周波数を直してください)。「空きチャンネルも表示」にチェックを入れると、空いている番号に「+ ここに追加」が出ます。
- 削除・並べ替え:左のチェックで選んで、「選択を削除」「↑」「↓」。
- 絞り込み:名前・周波数・備考の一部を入れると、合う行だけが出ます。
- 色:本体に無いチャンネルは緑、本体から変えたセルは黄になります。
- 編集を取り消す:最後に読み込んだ本体の内容に戻します。「全部消す」は表を空にします(どちらも、書き込むまで本体は変わりません)。
スキャンリストの名前(英数字 3 文字、24 本)は、表の下の「スキャンリスト名」を開いて直します。
本体へ書き込む
- 「本体へ書き込む」を押し、ポートを選ぶ。
- まず本体をもう一度読み込みます(ほかで変えられていても、正しく差分をとるため)。
- 確認の画面に「追加 299・削除 1 を書き込みます(99 回・10336 バイト)」のように出ます。
- 表に無いチャンネルは、本体から消えます。消えるチャンネルがあるときは、赤い字で件数が出ます。
- 「書き込む」を押すと、いまの本体のメモリーのバックアップ(
uvk1-memory-backup-日付.bin)がダウンロードされ、そのあと書き込みが始まります。 - 書いたところを読み戻して照合し、終わると本体が再起動します。
299 チャンネルを書き込んでも 1 分かかりません。本体と同じ内容なら、何も書き込みません。
注意
書き込みの途中でケーブルを抜いたり「中止」を押したりすると、本体のチャンネルは書きかけになります。もう一度書き込むか、バックアップから元に戻す で戻してください。
本体で確かめる
F→3(または3長押し)でチャンネルモード(MR)にする。段の左に0001のような番号が出ます。- 名前を出すには、メニューの「表示」→「CH表示」を「名称+周波数」(または「名称」)にする(→ メニュー一覧)。RxJa v1.1.0 を初めて入れたとき・設定を初期化したときは、はじめから「名称+周波数」です。
UP/DOWNで次のチャンネル、数字 4 けた(例:0101)でそのチャンネルへ。- スキャンリストは、段の右端に 3 文字(
AIRなど)で出ます(→ 画面の見かた)。
画面を 1 段で大きく見たいときは、メニューの「無線」→「受信方式」を「メインのみ」にします(→ メニュー一覧#受信方式rxmode)。
CSV に書き出す・読み込む
「CSV に書き出す」で、表をそのまま CSV ファイル(uvk1-channels-日付.csv)に保存します。CHIRP と同じ列に、ScanList(スキャンリスト)の列を足した形です。日本語の名前は Name の列にそのまま入ります。
- Excel:ダブルクリックで、日本語も化けずに開けます。
- CHIRP:CHIRP の「ファイル → インポート」で読めます。
ScanListの列は CHIRP では無視されます(CHIRP からはスキャンリストは CSV に出ません)。日本語の名前は CHIRP では本体に書けません(→ CHIRP)。CHIRP で書き出した CSV も、このツールで読めます。 - 前の版の CSV:RxJa Tools の前の版が書き出した
NameJa(日本語名)の列も読めます。Nameが空ならその行の名前に使い、そうでなければ備考の頭に足します。
文字コード
| 文字コード | |
|---|---|
| 書き出す CSV | UTF-8(BOM 付き) |
| 読み込める CSV | UTF-8(BOM のあり・なしどちらも)と Shift_JIS。どちらかは自動で見分けます |
文字コードを気にする必要は、ほとんどありません。
- Excel で編集して上書き保存した CSV は、Shift_JIS になることがあります。そのままこのツールで読み込めます。
- 書き出しを Shift_JIS にしていないのは、CHIRP が Shift_JIS の CSV を読めないためです(CHIRP は CSV を UTF-8 として開くので、日本語の入った Shift_JIS のファイルは読み込みに失敗します)。UTF-8(BOM 付き)なら、CHIRP でも Excel でも化けずに開けます。
- CHIRP に渡したいのに、手元の CSV が Shift_JIS になってしまったときは、一度このツールで読み込んで「CSV に書き出す」と UTF-8(BOM 付き)になります。
「ファイルを読み込む」で CSV を選ぶと、どう取り込むかを聞かれます。
| 選択 | 動き |
|---|---|
| 置き換え | ファイルの内容を全体とします。ファイルに無い番号は空きになります |
| マージ | ファイルにある番号だけを差し替え、ほかは表の内容を残します |
本体の内容とマージしたいときは、先に「本体から読み込む」を行ってください。読み込めなかった行(周波数が範囲外、番号の重複など)は、行番号と理由が出ます。名前に本体で表示できない文字(①・髙・絵文字など)があるときは外し、10 バイトを超える名前は切り詰めます(件数が出ます)。
日本(関西中心)のよくある周波数
「日本(関西中心)のよくある周波数」を押すと、同梱の一覧(299 チャンネル)を読み込みます(置き換えかマージかを選べます)。分野ごとにチャンネル番号とスキャンリストを分けてあり、スキャンリストの名前も一緒に入ります。
全国どこでも使えるもの(特小・船舶の国際 VHF・CB・アマチュアの呼出/非常通信・衛星など)は約半分の 140 件です。地域で決まるもの(航空の管制・アマチュアのレピータ・FM 放送・鉄道)は関西のものが中心で、関西以外は主要空港(羽田・成田・新千歳・中部・福岡・那覇)の航空だけです。ほかの地域で使うときは、聞こえないチャンネルを消すか、CSV で差し替えてください。
名前は、本体の 10 バイトに収まる短い日本語にしてあります(カタカナは半角)。長い正式な名前は備考に入っています。
| 分野 | 名前の例 |
|---|---|
| 航空 | 緊急121.5、伊丹タワー、伊丹グランド、関空ATIS、関空レーダー2、神戸N44(神戸コントロール) |
| 船舶・鉄道 | ch16呼出、マーチス66、JR西C414.4、阪急京都指(指令側)、阪急京都車(列車側) |
| 宇宙・放送 | ISS音声、FM大阪、NHK京都、ラジオ関西、さくらFM |
| CB・特小 | 市民ラジオ1、特小単信01、特小中継01(中継器の出力)、特小子機01 |
| アマチュア | 144M呼出、430M非常FM、18Mビーコン、高槻430、高槻1200 |
| ch | 分野 | 件数 | スキャンリスト |
|---|---|---|---|
| 1〜82 | 航空(関西 4 空港・近畿上空の管制・主要 6 空港・国際緊急など) | 82 | 1 AIR |
| 101〜119 | 船舶(国際 VHF、大阪湾海上交通センター) | 19 | 2 SEA |
| 151〜166 | 鉄道(JR 西日本・阪急・阪神・南海のアナログ無線) | 16 | 3 RAL |
| 201〜215 | 宇宙(ISS、アマチュア衛星) | 15 | 4 SAT |
| 251〜252 | 公共(防災相互波) | 2 | 5 PUB |
| 301〜333 | 放送(関西の FM・ワイド FM・コミュニティ FM) | 33 | 6 BC |
| 351〜358 | 市民ラジオ(CB) | 8 | 7 CB |
| 401〜474 | 特定小電力(単信 20、中継 27 の両方向) | 74 | 8 TKK |
| 501〜550 | アマチュア(呼出・非常通信・ビーコン・関西のレピータ) | 50 | 9 HAM |
分野の間を 50 番ずつ空けてあるので、あとから自分のチャンネルを足しても番号がずれません。
補足
- 周波数は、国の航空路誌(AIP、2026 年 3 月版)、海上保安庁、総務省、JARL のレピータ局リスト(2026 年 9 月現在)などで確かめたものです。その後に変わっていることもあります。
- 鉄道の私鉄の分(13 件)は、資料が少なく、いまも使われているか確かめられていません。備考に「要確認」と付けてあります。
- 受信できない(デジタル化された)警察・消防・防災行政無線・簡易無線などは入れていません。
- 1200 MHz 帯のレピータが本体でどのくらい聞こえるかは確かめていません。
重要
受信すること自体は自由ですが、電波法第 59 条により、特定の相手に向けた通信の内容を他人に漏らしたり、利用したりしてはいけません。
日本語の名前
RxJa v1.1.0 からは、チャンネル名に日本語が使えます。名前の欄に、日本語で入力するだけです。
- 長さ:10 バイトまで。全角(漢字・かな・全角記号)は 1 文字 2 バイト、半角カナと英数字は 1 文字 1 バイトです。全角なら 5 文字、半角カナなら 10 文字入ります(例:
伊丹タワー、カンサイアプローチ、関西APP)。 - 使える文字:英数字、半角カナ、JIS 第 1・第 2 水準の漢字・かな・記号。
①・Ⅱ・髙・﨑・絵文字などは使えません(入力すると外して知らせます)。Windows で入力した~(全角チルダ)などは、本体にある〜などに置き換えます。 - 本体の文字コード:Shift_JIS です(ツールが自動で変換します)。CSV の文字コードとは別の話です(→ 文字コード)。
本体では、メイン画面(CH表示が「名称」「名称+周波数」のとき)と、メニューの「CH保存」「CH削除」「CH名称」などに出ます(→ 画面の見かた#ch表示chdispごとの見え方)。次の画面は行が低いので、日本語名のチャンネルは周波数で出ます:スペクトラムの上の行、受信ログの一覧。
重要
日本語の名前を表示するには、本体に RxJa v1.1.0 以降と、同じ版の日本語データが必要です。古いファームや古い日本語データの本体に書き込もうとすると、確認の画面に注意が出ます(書き込むことはできますが、日本語の名前は
CH-0001のような番号で表示されます)。 日本語の名前は、本体のキーでは入力できません。本体の「CH名称」で日本語名のチャンネルを編集すると、空欄から(英数字で)入力し直すことになります(→ メニュー一覧#チャンネル名の入力)。
備考
「備考」は本体には書き込まれません。
- CSV に書き出すと、
Commentの列に残ります。 - このブラウザにも覚えておくので、あとで本体から読み込んだとき、周波数と名前が同じチャンネルには備考が戻ります(ブラウザのデータを消すと、この記憶も消えます)。
バックアップから元に戻す
書き込みの前に保存された uvk1-memory-backup-日付.bin を使います。
- 「ファイルを読み込む」でバックアップの
.binを選ぶ。 - 「置き換え」を選ぶ。
- 「本体へ書き込む」。
CHIRP で保存した .img ファイルも、同じように読み込めます。
補足
戻るのはチャンネル・チャンネル名・スキャンリストの割り当て・スキャンリスト名です。メニューの設定は、このツールでは変わらないので、戻す必要もありません。
困ったとき
| こうなる | 考えられること | 対処 |
|---|---|---|
| ポートの一覧に本体が出ない | ケーブルが充電専用、本体が起動していない | データ通信できるケーブルで、本体の電源を入れてからつなぐ |
| 「0x0514 に応答がありません」 | 本体が DFU モード、または別のアプリがポートを使っている | ふつうに起動し直す。Live Viewer や CHIRP を閉じる |
| 「このファーム(…)には対応していません」 | チャンネルの並びがちがうファーム | RxJa(または F4HWN v5 以降)を入れる |
| 「照合に失敗しました」 | 書き込みが途中でうまくいかなかった | もう一度書き込む。直らなければバックアップから戻す |
| 書いたのに本体の表示が変わらない | 再起動の前に見ている | 本体の電源を入れ直す |