本体の仕様

このページでは、UV-K1 本体の仕様(受信できる周波数、画面、メモリーの量、電池、大きさ、中の部品など)をまとめます。UV-K1 には UV-K1 L・UV-K1(8) などのモデルがありますが、中身は同じです(→ 下の「モデルの種類」)。

画面・マイコン・メモリー・電池などの本体の部品は、どのファームを書き込んでも変わりません。一方で、受信できる周波数やメモリーチャンネルの数などはファームで決まるので、純正ファームのときと RxJa のときで違います。そこで、ファームで変わる項目は「メーカー公表値(純正ファーム)」と「RxJa」に分けています。

補足

  • 「メーカー公表値」は Quansheng の取扱説明書と仕様書の値です。この 2 つで値が違う項目は、両方を書いています。
  • 「RxJa」の値は、ファームのソースコードから読み取ったものです。実機で測ったものではありません。
  • 中の部品は、分解写真(armel/k1-teardown)とソースコードからわかったことです。

ひと目で

ファームで変わるもの

項目 メーカー公表値(純正ファーム) RxJa
受信できる周波数 50〜600 MHz(76〜108 MHz は FM 放送のみ) 18〜1300 MHz(63〜84 MHz を除く)※端のほうは感度が落ちます
送信 136〜174 MHz / 400〜470 MHz、5 W 以下 しない(→ 受信専用のしくみ)
変調 FM(広帯域・狭帯域)、AM(108〜136 MHz のみ) FM / AM / USB(どの周波数でも)
周波数ステップ 2.5〜25 kHz の 6 種類 0.01〜500 kHz の 24 種類
メモリーチャンネル 200 1024
FM ラジオ 76〜108 MHz、20 局 64〜108 MHz(4 つの範囲から選ぶ)、48 局

本体の部品(どのファームでも同じ)

項目 値
画面 1.44 インチ、白黒の液晶、128×64 ドット
マイコン PY32F071(フラッシュ 128 KB、RAM 16 KB)
データ保存用のメモリー SPI フラッシュ 2 MB
電池 1400 mAh(標準)/ 2500 mAh(大容量)
充電 USB Type-C(本体)、充電台
パソコンとの通信 2 通り。① 本体の USB Type-C(ふつうの USB ケーブル。パソコンからは仮想シリアルポート(USB CDC)に見える)/② イヤホン・データ端子(ケンウッド型 2 ピン)に専用の USB ケーブル(K プラグ)をつなぐ(シリアル通信、38400 bps)
大きさ・重さ 98×59×33.8 mm、190 g(UV-K1、標準電池)

モデルの種類

UV-K1 には、前面パネルと電池の違う 4 つのモデルがあります。名前の 「L」は大容量の電池付き、「(8)」は前面が金属パネルのものです。中の部品(マイコン・無線チップ・メモリー・画面)はどれも同じで、RxJa も同じファームを書き込みます(→ はじめに#対応機種)。

モデル 前面パネル 電池 大きさ・重さ
UV-K1 樹脂 1400 mAh 98 × 59 × 33.8 mm、190 g
UV-K1 L 樹脂 2500 mAh(電池の分だけ下に長く、高さは UV-K5 と同じくらい) 120.3 × 59 × 35.8 mm、260 g
UV-K1(8) 金属 1400 mAh UV-K1 より約 10 g 重い
UV-K1(8) L 金属 2500 mAh UV-K1 L より約 10 g 重い

受信

受信できる周波数

メーカー公表値(純正ファーム)。受信感度は、FM は 12 dB SINAD、ワイド FM は 20 dB SINAD、AM は 10 dB S/N での値です(数字が小さいほど、弱い電波まで聞けます)。

周波数(MHz) 受信感度
50〜76 -121 dBm
76〜108(FM 放送) -110 dBm
108〜136 -121 dBm(AM は -113 dBm)
136〜174 -123 dBm
174〜350 -123 dBm
350〜400 -123 dBm
400〜470 -123 dBm
470〜600 -121 dBm

RxJa(元の F4HWN と同じ)では、18〜1300 MHz を受信できるようにしてあります。

周波数モード(VFO)では、この範囲を 7 つのバンド(F1〜F7)に分けています。

バンド 範囲(MHz)
F1 18〜108
F2 108〜137
F3 137〜174
F4 174〜350
F5 350〜400
F6 400〜470
F7 470〜1300(1000 MHz 以上は画面に F7+ と出ます)

FM 放送(76〜108 MHz など)は、ふつうの受信とは別の部品(BK1080)で聞きます。→ FMラジオ

変調・帯域幅・ステップ

項目 メーカー公表値 RxJa
変調 FM(16K0F3E=広帯域、11K0F3E=狭帯域)、AM は 108〜136 MHz のみ FM / AM / USB。どの周波数でも選べる
帯域幅 広帯域(25 kHz 間隔)/狭帯域(12.5 kHz 間隔) 広帯域(W)/狭帯域(N)
周波数ステップ 2.5 / 5 / 6.25 / 10 / 12.5 / 25 kHz 0.01 / 0.05 / 0.1 / 0.25 / 0.5 / 1 / 1.25 / 2.5 / 5 / 6.25 / 8.33 / 9 / 10 / 12.5 / 15 / 20 / 25 / 30 / 50 / 100 / 125 / 200 / 250 / 500 kHz

FM ラジオ

項目 メーカー公表値 RxJa
範囲 76〜108 MHz 76〜108 / 76〜90 / 64〜76 / 87.5〜108 MHz から選ぶ
登録できる局の数 20 48

→ FMラジオ

送信(参考)

RxJa では送信しません。以下は、純正ファームでのメーカー公表値です。

項目 値
送信できる周波数 仕向け地によって違う。NORMAL 版 136〜174 / 400〜470 MHz、FCC 版 144〜148 / 420〜450 MHz、CE/UKCA 版 144〜146 / 430〜440 MHz、IC 版 144〜148 / 430〜450 MHz
送信出力 5 W 以下(H / M / L の切り替え)
送信時の電流 1.5 A 以下
周波数安定度 ±1 ppm

重要

UV-K1 は技適を取っていません。日本で電波を出すと電波法違反です。RxJa を入れても技適を取ったことにはなりません。

画面

項目 値
大きさ 1.44 インチ(メーカー公表値)
種類 白黒の液晶(バックライト付き)
ドット数 横 128 × 縦 64
画面の縦横比 横:縦 ≒ 1.37:1(表示部はおよそ 29〜30 × 21〜22 mm)。ドット数の比の 2:1 より縦長
1 ドットの形 正方形ではなく、縦が横の約 1.45 倍の長方形
表示の制御チップ ST7565(互換品)
明るさ 11 段階(0〜10)。メニューの「照明最小(BLMin)」「照明最大(BLMax)」で選ぶ
コントラスト 1〜15(初期値 10)。メニューの「画面濃度(SetCtr)」で選ぶ

メモリーの量

マイコン(PY32F071)

項目 値 RxJa で使っている量
CPU Arm Cortex-M0+、48 MHz で動作 —
フラッシュ(ファームを入れる場所) 128 KB。そのうち 10 KB は工場で書かれたブートローダー(書き換えない)、ファームに使えるのは 118 KB(120,832 バイト) 108,952 バイト(約 90%、v1.2.0)
RAM 16 KB(16,384 バイト) 約 12,000 バイト(約 73%、スタックを含む)

ファームに使える場所が 118 KB しかないので、日本語のフォントと訳は本体のフラッシュには入れず、下の SPI フラッシュに入れています(→ 日本語データの転送)。

SPI フラッシュ(PY25Q16、2 MB)

設定・チャンネル・校正データ・起動画面の絵・日本語データなどは、マイコンの外にある 2 MB(2,097,152 バイト)のフラッシュに入っています。旧型の UV-K5 にあった EEPROM はなく、その代わりをこのフラッシュがしています。

アドレス 中身 大きさ
0x000000〜 設定・チャンネル・名前・VFO(マルチブートの設定 0) 64 KB
0x010000〜 校正データ(機体ごとに違う。ファームの書き込み でバックアップするもの) 512 バイト
0x011000〜 起動画面の絵 4 KB
0x020000〜0x0BFFFF マルチブートのファームスロット 0〜4(→ マルチブート) 128 KB × 5
0x0C0000〜0x0FFFFF マルチブートの設定 1〜4 64 KB × 4
0x100000〜0x101FFF マルチブートの状態 8 KB
0x102000〜0x121FFF 追加アプリ(オーバーレイ)用。RxJa では使わない 128 KB
0x122000〜0x14BFFF RxJa の日本語データ(ja_res.bin) 168 KB(いまのデータは約 139 KB)
0x14C000〜 音声ガイドのデータ(工場で書かれたもの)。RxJa では使わない —
0x1E0000〜0x1E7FFF 受信ログ(1024 件)(→ 受信ログ) 32 KB

記録できる数

項目 メーカー公表値 RxJa
メモリーチャンネル 200 1024(名前は 10 バイトまで。日本語は全角 5 文字・半角カナ 10 文字)
スキャンリスト — 24 本(→ スキャン)
FM 放送局 20 48
NOAA 気象チャンネル 10 なし(ビルドから外しています)
受信ログ — 1024 件(いっぱいになると、古いものから消えて新しいものに入れ替わります)

電池と電源

項目 値
電池 リチウムイオン、2 セル(7.4 V)。標準 1400 mAh/大容量 2500 mAh
満充電の電圧 約 8.3〜8.4 V
充電 本体の USB Type-C、または付属の充電台。充電中は青い LED が点きます

大きさ・重さ・使う環境

メーカー公表値です。

項目 標準電池(1400 mAh) 大容量電池(2500 mAh)
大きさ(幅×高さ×厚さ) 98 × 59 × 33.8 mm 120.3 × 59 × 35.8 mm
重さ 190 g 260 g

UV-K1 と UV-K1 L の値です。UV-K1(8) / UV-K1(8) L は、金属パネルの分だけそれぞれ約 10 g 重くなります(→ 上の「モデルの種類」)。

項目 値
使える温度 取扱説明書は 0〜40℃、仕様書は -20〜+60℃
スピーカーの出力 0.5 W 以上(ひずみ 10% 以下)
アンテナのインピーダンス 50 Ω

端子・キー・ランプ

部分 内容
アンテナ端子 SMA(本体側がメス)※販売店の情報。取扱説明書には書かれていません
USB Type-C 充電と、パソコンとの通信の両方に使えます。パソコンからは仮想シリアルポート(USB CDC)に見えます。RxJa Tools・UV Studio、upload.py、CHIRP はここを使います
イヤホン・データ端子 ケンウッド型の 2 ピン(3.5 mm と 2.5 mm)。専用ケーブルで、パソコンとシリアル通信(38400 bps)もできます
キー 前面 16 個(0〜9、M、上下(UV-K1 は左右)、EXIT、*、F)、サイドキー 2 個、PTT(→ キー操作)
ランプ 赤=送信中、緑=受信中、青=充電中(メーカーの説明)。RxJa では送信しないので、赤は点かないはずです(未確認)
その他 懐中電灯

中の部品

部品 型番 役目
マイコン PUYA PY32F071(Arm Cortex-M0+) ファームを動かす
無線チップ Beken BK4829 ふつうの受信(と、純正ファームでの送信)
FM ラジオのチップ Beken BK1080 FM 放送の受信
SPI フラッシュ PUYA PY25Q16HB(2 MB) 設定・チャンネル・日本語データなどの保存
画面の制御チップ ST7565 互換 128×64 の液晶の表示
音声アンプ 不明(型番が読めない) スピーカーを鳴らす

UV-K1(8) との違い

UV-K1(8) / UV-K1(8) L は、UV-K1 の外観違いです。前面が金属パネル(約 10 g 重い)で、電源つまみが太く、PTT の形も違います。サイドキーは UV-K1 と同じ並び(上から PTT、サイドキー 1、サイドキー 2)で、ファームも同じものを使います。

UV-K5 V3 との違い

RxJa は、UV-K1 と UV-K5 V3(UV-K5(8) V3 を含む)で同じファームです。中の主な部品(PY32F071、BK4829)は同じで、違いは外側です。

項目 UV-K1 UV-K5 V3
大きさ・重さ 98 × 59 × 33.8 mm、190 g 115 × 60 × 37.5 mm、234 g(販売店の情報)
矢印キー 左右 上下
電池 1400 / 2500 mAh(K1 用) K5 用(1600 / 2200 / 3500 mAh)

出典